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THE MONSTER SPEC
DOWN JACKET

  • −60℃にもなる環境下において使用するためのダウンジャケットを、50年以上に亘り研究開発してきた日本のダウンウェア専門メーカーをご存知でしょうか。その名も「ZANTER(ザンター)」。1951年に現・東洋羽毛工業株式会社のウェア部門として設立され、日本中が歓喜した日本山岳会隊による1953年の世界初のマナスル登頂をはじめ、南極観測隊、エベレスト登山隊、日本人初の北極点到達など、日本の冒険家を支え続けてきたメーカーです。ZANTERの歴史は日本のダウンウェアの歴史と言っても過言ではありません。 中でも、1956年から続く南極観測隊の為の開発は毎年のように技術革新を繰り返しながら、現在も供給を続けています。
    THE MONSTER SPEC® DOWN JACKETはその南極観測隊の為のダウンウェアを基盤に、街でも山でも究極の暖かさを提供するダウンジャケットです。

    ダウンジャケットの暖かさの要は、空気の層で壁を作ること。そしてその暖かい空気を逃がさないこと。つまり、良質なダウンと、熱を逃がさない構造が必要不可欠です。ダウンとは水鳥の胸や腹部に生えている綿毛のような羽毛のことで、この1つ1つの羽毛が大きいほど、たくさん空気を取り込むことができ、保温力が高まります。

    一般に市販されているダウンウェアの多くは食肉用に飼育された中ヒナの羽毛が使用されています。生後45日前後の中ヒナは肉質が柔らかく食用に最適で、羽毛はその副産物になります。しかし、生後45日前後ですと発育途中のため大きな羽毛は採取できません。また、高価格品は色の透けを防ぐために品種改良された白い羽毛だけを使うことが多く、高品質なダウンの選択肢は狭まってしまいます。ZANTERの羽毛は、農業における雑草や害虫対策のために飼育された生後90日以上の水鳥から採取しているため、羽毛自体の色はグレーですが、羽枝が密集し、1つ1つが大きく、保温性・弾力性・耐久性に優れた羽毛です。その羽毛を国内で洗浄・殺菌し、軽量高密度素材のダウンパック(中袋)に詰め、ジャケットに仕立てていきます。

    また、熱を逃がさない構造として、ダブル構造とダウンチューブという非常に珍しいパターンで構成されていることも大きな特長です。ダブル構造とは、ダウンジャケットの外側と内側に互い違いにダウンパックを配置していくことで(図)、縫い目から熱が逃げることを防ぐと同時に、羽毛の量が多いにも関わらず着ぶくれを防いでいます。更に、センタージッパーの内側にはジッパーに沿ってダウンチューブと呼ばれる筒状のダウンパックを用い、ジッパー付近から熱が逃げることも完全に防いでいます。これらの構造によって、熱を逃がさずに6箇所もの大容量ポケットを作ることも可能になりました。

    生地は、世界一軽量なナイロン生地を開発するカジグループの「Hummingbird 5083」。15D(デニール)という薄さで軽量な上、リップストップタフタと呼ばれる引裂強度の高い組織でできています。また、羽毛は濡れることで大きく性能を損なってしまうため、全体に撥水加工を施し、併せてYKKの止水ジッパーを採用しています。

    羽毛洗浄から生地開発、裁断、縫製、仕上げまで一貫して国内で生産している為、修理や補修などのアフターサポートも承ることが可能です。